潰れない会社の条件
 

 バブル崩壊後は、中小零細のみならず、大企業でさえも倒産が相次いでいる状態です。どこの企業も生き残りを賭けて統廃合などを繰り返しています。そんな中でもインターネット・ビジネスは、これからの産業の担い手として各界から注目を集め続けています。
 しかし、現在はインターネット・ビジネスといえども競争が激しく、出来たてホヤホヤの小さな会社がそんなに簡単に儲けられることはまずありません。
 ただ、インターネット・ビジネスの優れているところは、始めるにも運営をしていくにも圧倒的にコストがかからないということなのです。

 会社が続かなくなったり、倒産してしまう原因を私は次のように考えています。

(1)売れない
これは基本中の基本、他の事がどんなに完璧でもとにかく売れなければダメです。
 
(2)多額の借り入れ
長い会社運営の間には、いいときもあれば悪いときもあるものです。調子のいいときなどは、つい融資の勧誘にものってしまう。また、業績の悪いときには借りることばかりを考えてしまう。多額の借金を抱えていると、悪いときにこたえます。みんなこれで再起不能になるのです。
 
(3)不良在庫・過剰在庫
不良在庫を増やしてしまうと、赤字覚悟で叩き売るしかなくなります。当たり前ですが全然利益にはなりません。過剰在庫はお金を眠らせているようなものです。しかも、最後は不良在庫に化ける可能性が大きいのです。
 
(4)売掛金
売掛金の回収には大変な神経と時間と労力を使います。長期の売掛を増やしてしまうと、売れているにもかかわらずお金が回らなくなることがあります。そして最後は、回収遅れや回収不能を必ずといっていいほど生み出してしまうものです。
 
(5)無駄な固定費・多すぎる固定費
売上や利益に対して、固定費は小さければ小さいにこしたことはないのです。一番イケナイのは、会社を運営しているとついつい無駄な固定費を膨らませてしまうことです。また、同じ性能や機能なのに、ついつい法人の見栄で高い固定費のものを選択してしまう(売りつけられてしまう)のもよく見られる傾向です。

 

 ざっと以上のような要素が、会社を潰してしまう原因になります。それでは反対に、苦しくなったり潰れたりすることが少ない会社の条件とはどういうものでしょう。

■ よく売れている
■ まったくの無借金経営
■ 在庫が無いか、あっても適正在庫
■ 売上げは現金回収できる
■ 少ない固定費か適正な固定費

 とはいっても、業種や形態によっては都心の一等地に店舗や事務所を構えなくてはならない商売もあるでしょう。在庫が命の商売もあるでしょうし、現金回収などできない商売もあるでしょう。設備投資に多額の借入金をおこさなくてはならない商売もあります。海外法人なんていう怪しい会社形態ではダメで、多額の資本金の株式会社でなくてはいけないビジネスもあることでしょう。
 それらの制約がない人には、インターネット・ビジネスをお勧めします。なぜなら、インターネット・ビジネスこそ「潰れない会社」の素地を持っているからなんです。

 


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